アトピーが治りかけているのに、いつまでも落ち着かない痒みは非常に厄介ですよね。
皮膚が痒くて掻いてしまうと皮膚が傷ついてアトピー完治がどんどん先延ばしにされてしまいます。
痒みさえなくなってしまえば皮膚を掻きむしることもなく早くアトピーが治るのにな…と考えてしまうでのはないでしょうか。
しかし、アトピーはただ1つの要因ではなく複数の要因が重なって症状が発症する病気なので、痒みの要因はこれだ!と1つに絞って対策するのは非常に難しいことなんです。
なので、今回は痒みの要因を大きく2つに分けて説明し、それぞれの対処法をご紹介していくので、その中からあなたに該当する痒みの要因を見つけ出して対策してみてください!
目次
アトピーで痒みが発生する2大要因とは?
アトピーで痒みが発生する要因は大きく分けて次の2つがあります。
- 体質的要因
- 環境的要因
多くの場合は、体質的要因だけ環境的要因だけが原因でアトピーが発症するのではなく、体質的要因に環境的要因が重なってアトピーになります。
それでは、まずは体質的要因から説明していきます!
アトピーで痒みが発生する体質的な要因

体質的な要因には次の2つがあります。
- 皮膚のバリア機能の低下
- 免疫の過剰反応
体質的要因は人によって様々で、個人差があると考えていただければと思います。
ある人はカサカサの乾燥体質だけど、ある人はテカテカで脂ぎっているなど、同じ肌でも人によって特徴が異なります。
また、薬や化粧品を使ったときにアレルギー反応が出る人と出ない人がいるように、人によって免疫反応も様々です。
体質的要因は、生まれ持ってきた先天性のものということです。
生まれ持ってきた体質であれば対処は難しいと思われるかも知れませんが、きちんと対処法はあるので皮膚のバリア機能の低下と免疫の過剰反応に分けて解説していきます。
アトピーの体質的要因①皮膚のバリア機能の低下
皮膚のバリア機能の低下
| |
外部から刺激を受けやすくなっている状態
と考えてください。
なので、ちょっとした刺激でも皮膚が炎症を起こしたり痒みを引き起こしたりしてしまいます。
この刺激にも様々な種類があり、掻きむしるなどの物理的刺激や汗、紫外線、化学薬品による刺激などがあります。
特に搔きむしりはかなり厄介で、皮膚を掻きむしってしまうことで皮膚がボロボロになり、さらに皮膚のバリア機能が低下してしまう悪循環を生んでしまいます。
バリア機能低下の対処法
まずは皮膚のバリア機能が低下する悪循環を止めるために、難しいとは思いますが出来る限り掻きむしるのは我慢するべきです。
そして、皮膚のバリア機能低下をサポートするためには、保湿効果があるスキンケア用品の使用がかなりオススメです。
保湿効果があるスキンケア用品で皮膚の角層を整えて皮膚を乾燥から守ることで皮膚のバリア機能低下を防ぎ、炎症や痒みを抑えることが可能になります。
ここで一番重要なのは早めの対処です。
皮膚が痒く掻きむしってしまった後では、皮膚のバリア機能が大きく低下しているので対処が難しくなります。
皮膚が痒くなったり乾燥しているとわかったら、すぐに対処することがアトピーを長引かせずにいち早く完治させるコツなんです。
アトピーの体質的要因②免疫の過剰反応
アトピーの2つ目の体質的要因は免疫の過剰反応です。
通常では免疫反応が不必要な場合でも、ちょっとした刺激に反応してしまい炎症を引き起こしてしまうという状態です。
免疫の過剰反応は先天性の場合が多いのですが、皮膚への強い刺激や精神的なストレスによってさらなる免疫異常を起こしてアトピーの症状を悪化させることがあります。
免疫異常は先天性なので対処法は無いように思ってしまうかも知れませんが、副腎皮質ホルモンという副腎から分泌されるホルモンが免疫の過剰反応を抑制してくれます。
免疫過剰反応の対処法
副腎皮質ホルモンの分泌を促進させるには冷水を浴びる方法があるんです。
夜お風呂に入ったついでに冷水を浴びるだけで副腎皮質ホルモンが分泌されて、免疫の過剰反応を抑えることが出来るんです。
詳しい効果や方法については次の記事に記載されてあるので参考にしてみてください!
それでは次にアトピーで痒みが発生する環境的要因の解説をしていきます!
アトピーで痒みが発生する環境的な要因

環境的な要因には次の3つがあります。
- アレルゲンによる刺激
- アレルゲン以外の刺激
- 生活習慣、ストレスなど
これらの3つの環境的要因は体質的要因とは異なり、先天性の体質とは関係ありません。
なので、環境的要因を上手くコントロールすることでアトピーの痒みを比較的容易に抑えることが出来るようになります。
それでは環境的要因を3つに分けて解説していきますので、実践できそうな対処法を1つでもいいので覚えていってくださいね!
アトピーの環境的要因①アレルゲンによる刺激
アトピーのアレルゲンには、ほこり・ダニ・カビ・食べ物などがあります。
これらの対処法は極めて簡単で、ただ掃除をすればいいだけです。
アトピーの体質的要因を改善させるよりも数倍簡単だと思います。
ほこり・ダニ・カビは普段から掃除をしておけば、防ぐことが出来るはずです。
しかし外出先で、ほこり・ダニ・カビから体を守るのは難しい場合があるので、そこは注意する必要があります。
不潔な場所に行かないことが一番いいのですが、どうしても行かなければならないときは、皮膚が直接ほこりやカビに触れないようにするための長袖の着用や外出先から帰ってすぐに体を清潔にすることを心がけてください。
そして、どの食べ物を食べるとアレルギー反応が出てしまうのかは、あなた自身が一番よくわかっていると思います。
体の痒みが酷くなった前日や直前に食べた物を思い出して、その中からアレルギー反応を起こしている可能性があるものを食べないようにしてください。
アトピーの環境的要因②アレルゲン以外の刺激

アレルゲン以外で皮膚に刺激を与えてしまうものには次のものが挙げられます。
- 搔きむしり行為
- 汗
- 服の摩擦
- 洗濯用洗剤
- 水に含まれる塩素
これらの刺激もあなたの努力次第で皮膚に与える刺激をゼロに近づけることができます。
搔きむしり対策
皮膚を掻きむしってしまうのは、まさに今あなたが我慢しようと努力をして対策法を探しているところではないでしょうか?
掻きむしってしまうことを我慢できればいいのですが、どうしても掻きたくなってしまいますよね。
ですので、掻きむしってしまうことを予防するのであれば、原因である痒みを抑えることが一番です。
その痒みを抑える方法を今この記事で紹介しているので、1つでも覚えて実践してみてください。
汗対策
汗が皮膚への刺激になってしまうからといって、汗をかかないのも体に良くありません。
汗対策としては、汗をかいた後そのまま放っておかずに出来るだけ早くシャワーを浴びて、皮膚を常に清潔に保つことです。
シャワーを浴びると皮膚が乾燥しやすくなるので、シャワー後の肌の保湿も忘れないでください。
服の摩擦対策
服の摩擦も皮膚の痒みを引き起こす要因になります。
すでに対策されて肌に優しい服を普段から着られているかも知れませんが、再確認のために目を通しておいてくださいね。
服の選び方としては、摩擦が少なく肌に優しいもの。
皮膚の痒みを引き起こさないために、オススメの生地はコットン(綿)とシルク(絹)です。
この2種類の生地は肌触りが優しく、適度に湿度を保ってくれます。
しかし念のために、服を買う前にあなたの手で実際に触ってみて肌触りが優しいものを選んでください。
逆にオススメできない生地は化学繊維とウール(羊毛)です。
化学繊維は速乾性があり静電気も起こしやすく、肌が乾燥しやすくなるためオススメできません。
また、ウールは肌触りがチクチクしていて着るだけで痒みを引き起こしてしまうのでオススメできません。
洗濯用洗剤の選び方
多くの洗濯用洗剤に含まれている合成界面活性剤はアトピー肌に刺激を与えて皮膚に炎症を起こす原因となります。
洗濯用洗剤を選ぶときは、合成界面活性剤・防腐剤・香料・着色料等が配合されていないものを選びましょう。
オススメなのは、石けん成分だけで作られている洗剤です。
「無添加 お肌のための液体せっけん」と「液体せっけん そよ風」という洗剤が石けん成分だけで作られていて特にオススメなので、お家の洗剤に合成界面活性剤が含まれている場合は買い替えの検討をしてみたください。
水道水の塩素対策
アトピー肌の場合は、水道水に含まれる塩素でさえ刺激になって肌が乾燥し皮膚が痒くなる原因になります。
全身が水道水の塩素に晒されるのはお風呂場です。
湯船に使ったりシャワーを浴びたりすることで、塩素を全身に浴びて皮膚に刺激を与えてしまいます。
そんな塩素まみれのお風呂タイムを一変して、肌に優しいお風呂に変えるための方法は次の記事にまとめています。
ぜひ参考にしてみてください!
アトピーの環境的要因③生活習慣、ストレスなど
アトピーの環境的要因で最も対策が難しいのが生活習慣とストレスではないかと思います。
生活習慣を改善させるために、1日の努力だけでは思うような結果は得られません。
何よりも継続が必要になってくるんです。
そしてストレス!
ストレスも非常に厄介です。
あなたは最近いつストレスを感じましたか?
腹ペコの時ですか?他人が言うことを聞いてくれない時ですか?ちょっと寒かったり暑かったりする時ですか?
私は朝起きて布団から出るのがめんどくさいだけでストレスを感じてしまいます笑
どんなに安全安心で心も体も満たされた生活をしていてもストレスを完全に避けることは出来ません。
そこでストレスを感じないように世の中に溢れているストレス対策を実践してみますが、残念ながらあまり効果を実感した試しがありません。
しかし、1つだけストレスに関する有益な情報を見つけました。
私が試してみて一番効果が感じられたストレス対策法を次の記事で紹介しています!
この記事を読めばストレスに対する考え方がガラッ!と変わります。
読んでみて損はありません。
コメントを残す